任天堂が明かしていないSwitchの「第四形態」

このエントリーをはてなブックマークに追加
タイトルは釣りです。

あ、いや書いている途中は大まじめに書いてたんです。「スイッチは本格的な「タブレット端末」としても使えるようになるのでは」という予測記事だったんです。が、この記事を書いている途中に、

「Nintendo Switch」はブラウザを搭載しないことが明らかに、NetflixやHuluなど動画ストリーミングサービスもなし
http://gigazine.net/news/20170209-nintendo-switch-browser-no-support/

こんな発表がされてしまいまして、的中の可能性が限りなくゼロに近くなってしまったので。でもせっかく書いてしまったし、妄想記事としての価値はあると思ったので、そのままの状態で公開します。それではどうぞ。



2017年1月13日、ニンテンドースイッチの正式な発表が行われた。コントローラーを着脱することで生まれる新しい遊びや、HD振動、モーションIRカメラといった新機能も話題になった。

「また任天堂が奇っ怪なゲーム機を出した」と言う人もいれば、「いやいや変形はするけど普通のゲーム機だ」と言う人もおり、賛否を含めて様々な意見を読んだ。自分はおおむね「普通のゲーム機にしてきたな」という印象だったし、それは翌日から始まった体験会で実際に触れても変わらなかった。

しかし、発表会の内容に微妙な違和感を感じていた。何かを忘れている気がした。そして、悶々としながら色々考えを巡らせていたところ、「これはとんでもないゲーム機なのでは…?」と思うようになった。その理由について書きたいと思う。なお、推測を多分に含んだ記事であることを了承した上で読み進めて頂きたい。

NintendoSwitchは普通のゲーム機である

発表会で任天堂が提示してきたプレイスタイルは3つ。普通にテレビに繋げて据置機として遊ぶ「TVモード」、ドックから取り外して携帯機として遊ぶ「携帯モード」、そしてその中間である「テーブルモード」だ。

「この3つのモードにスイッチできる」というのが最大の特徴であり売りである。が、この各モードは個別に見れば普通のゲーム機である。テーブルモードは少し新しいが、TVモードと携帯モードはPS4やPSVitaとスタイルは同じだ。つまり、スイッチは奇抜に見えるが、あくまでも「取り回しの良い普通のゲーム機」なのだ。

Joy-Conに搭載されている各種機能を活用したゲームとして、テレビを使わない『1-2-Switch』と、Joy-Conの振り方でパンチの軌道が変わる『ARMS』が提示されているが、そのようなタイトルはそれほど多くは出ないだろう。(余談だが『ARMS』がJoy-Conでしかできない理由はこちらの記事で語った)

じゃあスイッチ買う理由ってあるの?

スイッチは普通のゲーム機である。じゃあ、ユーザーはあえてスイッチを選ぶ理由はあるのか。結論から言うと、今発表されている情報だけでは以下の2点しかないと思う。
  • 据置スタイルと携帯スタイルを切り替えられる
  • 任天堂のゲームやモンハンが遊べる
なお、前者の方は純粋な長所ではなく「据置専用機と比べて性能が大きく劣る」という短所とのウラオモテだ。これは単純に好みの問題になる。もちろん任天堂のゲームやモンハンが遊べるというのはとっっっっても大きなメリットであることは間違いない。が、ゲームキューブやWiiUなど、任天堂ソフトのパワーをもってしてもイマイチ振るわなかったハードは結構多い。

でもSwitchは確実に売れる

結論から言うと、スイッチは売れる。

話は単純だ。スイッチは据置機と携帯機を合体させたハードだ。だから任天堂のソフト開発リソースをスイッチに集中させることができる。単純計算ソフト数は2倍。またユーザーもハードを2つ買う必要がなくなるので出費は半分。そう考えれば3万円という価格も全然安いだろう。

任天堂は「3DSの後継機も考えている」と発言している。が、これは単なるポーズだと思う。WiiUは撤退したが3DSはまだしばらくは現役だ。ファイアーエムブレム新作やモンハン新作も控えているため、それに響くことを恐れての発言だ。1月13日のスイッチ発表会で携帯性についてのアピールを殆ど行っていないのも同じ理由だと思う。3DSが売れているうちはスイッチを「据置機である」ということにしたいのだろう。

スイッチには、『ゼルダ』『マリオ』『スプラトゥーン』『スマブラ』といった据置機の看板タイトルに加え、『ポケモン』や『モンハン』といった携帯機専用だったタイトルも一挙に集まる状況となるわけだ。

スイッチに集まるのは任天堂タイトルだけではない。サードメーカーもまったく同じだ。今まで3DSタイトルやVitaタイトルを作ってきたメーカーは今後どこに行くのか? SIEが次世代携帯機を出さない以上、選択肢は「スイッチに集まる」以外にはないのだ。

また、スイッチが普通のゲーム機であるおかげで、PS4やXboxタイトルを開発しているメーカーも、移植やマルチ展開の選択肢としてスイッチが視野に入る。さらに任天堂はインディーゲームにも本腰を入れ始めたようで、スイッチ用のインディータイトル移植も着々と進んでいるようだ。

つまり、スイッチは「これ一台持ってれば全部OK」な万能型ゲームハードとして強固な立ち位置を築くであろう、というのが自分の予想だ。

そしてさらに、スイッチの万能っぷりをさらに高める発表をすると予想している。それが「第四」のスタイルだ。

NintendoSwicthの「第四」のスタイル

スイッチには「TVモード」「携帯モード」「テーブルモード」という3つのスタイルがある。が、自分はまだ任天堂が発表していない「第4のスタイル」があると思っている。

1月13日のスイッチ発表会で不自然なくらいに言及がなかった「タッチパネル」や「ゲーム以外のアプリ」。当然、WiiUや3DSのようにブラウザでネットができたり、Youtubeやニコニコ動画、HuluやNetflixなどのアプリも当然用意しているはずだ。

ずばり、スイッチは第4形態として「タブレットスタイル」があると予測している。左右のJoy-Conを外して画面部分だけを持ち、普通にタブレット端末として使うのだ。

そして、これはタブレットっぽい何かではなく、タブレット端末として本格的な機能を備えているのでは、と予想している。そう予測する理由を説明しよう。

スイッチはNVIDIAとの共同開発であると明言されているが、NVIDIAはスイッチによく似たコンセプトのタブレット端末『NVIDIA SHIELD』を作っている。そして、SHIELDはAndroidベースである。ということは、スイッチのOSも同じくAndroidベースである可能性が高い。

スイッチがAndroidベースだとしたら、それは「Androidアプリのスイッチへの移植が非常に容易」である可能性が高い。つまり、『モンスト』や『デレステ』、『シャドウバース』などのAndroid対応ゲームがスイッチでも遊べる可能性を意味するのだ。

つまり、スイッチは「据置ゲーム機」「携帯ゲーム機」に加え、「タブレット端末」をも兼ね備えたハードであり、PC以外の主要ゲームプラットフォームを網羅した、あらゆるゲームが集まる最強のゲーム機になる(かも?)ということなのだ。

子供と親にとって必需品になる

過去に売れたゲームハードには、「必需品」の要素が含まれている。PS2はDVDプレイヤー、PS3はtorneとセットでレコーダーとして使えた。DSは脳トレや英語漬けを筆頭に実用ソフトが大量に出た。Wiiはダイエット器具でもあった。スマホも必需品であったからこそ巨大なゲームマーケットになった。では、スイッチに必需品の要素はあるのだろうか。

もし、スイッチがタブレット端末になるのなら必需品となるだろう。

街で「子供をおとなしくさせておくために親のスマホを子供にさわらせる」という状況を見たことはないだろうか? 知育系アプリも揃っているし、無料でアニメを色々見せられる。賛否はあるものの、忙しい親にとっては子守ツールとして非常に有用だと聞く。また、中1の姪はYoutuberのゲーム実況などを熱心に見ており、それが友達とのコミュニケーションになっているようだ。(姪曰く「みんな見ている」とのこと)

このように、スマホあるいはタブレット端末は、子供と、子供を持つ親にとって必需品となっているのだ。

しかし一方で、子供にスマホを渡すと自分が使えないし、誤操作でアプリを消されたり変なメールを送ってしまったりする恐れがある。子供専用の端末ではないので機能制限も難しい。つまり、子供にスマホを渡すのは「不便」そして「不安」である。子供側も「自分が自由に使える自分だけの端末」が欲しいはず。とはいえ、スマホは月額がかなり高いし、iPadも結構高い。

じゃあスイッチはどうか。スイッチは約3万円とiPadmini2と同等の価格ではあるものの、これ一台でゲーム機としてもタブレットとして使えるなら価格面ではかなり強力だ。

そして何よりも「任天堂」という安心感だ。日本を代表する大企業であり、長年子供向けのゲームを作ってきた老舗メーカーでもある。子供が扱うことを前提としたハード設計、子供向けの機能制限もしっかり可能で、今回はスマホアプリで見まもりも可能。そして何よりも安心感のあるゲームソフト。スイッチは「子供に安心して渡せるタブレットの決定版」として強固な立ち位置を築くのではないだろうか。

あらゆる世代にとって必需品になる(かも)

ここからはちょっと妄想的になるけども。

任天堂は2014年に「QOL事業」を展開すると発表していた。その第一弾として「健康」を掲げていた。現在も水面下で開発が進んでいるらしいが、それが近いうちに花開くのかもしれない、と考えたのだ。

スイッチがタブレット端末として使えるのなら、DSの頃に大ブームになった実用ソフトをさらに進化させたものを作れるのだ。スイッチでWiiFitの進化版、脳トレの進化版だけでなく、英語学習アプリや、子供向け知育アプリ、受験対策アプリなどを任天堂クオリティで出せうる。本体を持ち出せるので、キッチンに立てて料理教室アプリで料理を勉強したり、リビング以外でヨガや太極拳アプリを見ながら心身の向上を計ることもできる。

もちろん、任天堂にそんなアプリを出している暇はないとは思うけど…。もしここまでやってきたら、Wiiの時の大ブームの再来になるんじゃないだろうか。



…という感じの記事でした。でももしかしたら、スイッチ発売当初は据置機として販売、3DSが終わる頃に携帯機としてアピールし、機が熟した頃に本格的タブレットとしての大型アップデート、みたいな可能性もゼロではないかも…? と思ったりしたりして。


Nintendo Switch Joy-Con (L) / (R) グレー
任天堂 (2017-03-03)
売り上げランキング: 14

Nintendo Switch キャリングケース (画面保護シート付き)
任天堂 (2017-03-03)
売り上げランキング: 12

FRONT COVER for Nintendo Switch ブラック
キーズファクトリー (2017-04-20)
売り上げランキング: 323

0 件のコメント :

コメントを投稿