ぼくのかんがえたさいきょうのニンテンドーNX

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NX発表直前30分前。書き途中でずっと放置していたけど、発表されてしまったらまったく価値がなくなるので途中の粗い状態のまま、かつ明らかに間違っているであろう予測記事をここに投下する。技術的な可不可や矛盾などはスルーの方向でよろしくです。

これまでに出た任天堂ハードの問題点

まずは過去の任天堂ハードを振り返ってみたい。

ニンテンドー64/ゲームキューブ

「コントローラーの端子が4つ用意されいる」という点が、スーパーファミコンからの大きな変更点だ。おかげで『ゴールデンアイ007』『マリオカート64』をはじめとする4人同時プレイゲームが人気となった。『大乱闘スマッシュブラザーズ』が生まれたのもコントローラー端子が4つ装備されていたからこそだ、とも言える。
しかし、それでも「誰がコントローラーを買うのか?」という問題があった。「ゲーム機を持っている側」が友達のためにわざわざ買うのか? それともゲーム機を持っていない「遊びに行く側」がコントローラーだけ買う? いずれにしても、コントローラーを4つ揃えるというのは結構な出費となる。

ニンテンドーDS/3DS

DSや3DSは、ゲーム機とコントローラーがセットになったようなものなので、各人が所有する本体を持ち寄ることで、別途コントローラーなどを用意することなく多人数プレイが可能だ。「誰がコントローラーを買うのか」問題は発生しない。

ただ、携帯ゲーム機はそもそも1人で遊ぶパーソナルなものだ。単体では基本的に1人でしか遊べず、また持ち寄ってマルチプレイしている様は、第三者から見ると何をやっているか分からず、なんとなく不気味で、親からすると不安感があるようだ。

Wii

一方でWiiは、「Wiiリモコンを振って操作」「Wiiリモコンを画面に向けてポインティング」という直感的な操作形態を採用しており、ゲームが良く分からない親でも何をやっているのか分かるようになっていた。安心感があるだけでなく、「私でもできそう」と思わせることに成功し、家族で楽しむパーティツールとして大ブームとなった。

しかし、実際のところ、モーション操作はコツが分からないとうまく動かせない場合が多かったり、ポインティング操作もしっかり画面の方向に向ける必要があり、良く分からないと「あれ、カーソルどこ?」と戸惑うことが多かった。

そもそもとして、モーション操作でしっかり楽しいゲームを作れたのは任天堂だけだった、という問題もあり、「最初の印象は良かったが、なんだかんだめんどくさい操作形態だった」というのが自分の認識。

WiiU

なのでWiiUではタブレット端末を採用。「画面に見えているボタンをそのまま直接触ればOK」という2歳児でも可能な操作を主軸にした。また、据置機の「ゲーム起動するのがおっくう」「家族がテレビを見ていると遊べない」という問題点を、「ゲームパッドの画面でも遊べるからテレビを専有しないし、ベッドに寝転びながら遊べるよ」という回答を提示した。

しかし、ゲームパッド単体では動作しないため、外に持ち出すこともできず、「家ではWiiU、外では3DS」という使い分けが必要なのは相変わらずであった。結局多くのユーザーが出した答えは「家でも外でも3DSでよくね?」だったのだろう。WiiUはほとんど売れず。

またWiiUのマルチプレイは「1人だけが見れるゲームパッド画面」という構図を活かした「1人だけ別の視点で遊ぶ違うゲーム」や「1人だけ居場所が分からないゲーム」など色々な遊びを提示してきたが、結局「ゲームパッドが1台しか接続できない」という制限のため、作れるゲームに限界があった。


では、これらを踏まえた上で、次のNXがどうなるのかを妄想していきたい。

ぼくのかんがえたさいきょうのNX

任天堂は過去にゲームキューブ(GC)にゲームボーイアドバンス(GBA)を接続してコントローラーとして使う」という試みをしていた。GC自体があまり売れていなかったこともあり、あまり流行らずに終わってしまった仕組みだが、NXはこの仕組みをさらに進化させたものになるだろう、というのが自分の予測だ。

具体的には以下の2つのハードを別個に販売する。

ポータブルNX(携帯機)

イメージとしては「3DSから立体視をなくして画面を1つにしたもの」だ。普通にゲームカードを入れ替えて、普通にゲームが遊べる。ワイヤレス通信でマルチプレイが可能で、タッチ操作が可能、またジャイロセンサーによる傾け操作も可能。2本のアナログスティックやLRボタンも完備で、大抵のゲームは不足なく遊べるようになっている。

つまり、何の変哲もない携帯ゲーム機だ。これ単体でゲーム機として成立し、普通に次世代携帯ゲーム機として普及させる。

そしてその後、据え置き機として「ターミナルNX」を発売する。

ターミナルNX(据え置き機)

WiiUのような据え置きゲーム機。テレビに接続してプレイするタイプの高性能なやつ。ただし、コントローラーは付属せず、その代わりに「ポータブルNX」を接続して操作する。

構図としてはWiiU本体とWiiUゲームパッドの関係に近いが、決定的に異なるのが「コントローラー側が演算機能や記憶装置を持っている」という点だ。それにより、WiiUではできなかった「コントローラーの多数同時接続」が可能。

ターミナルNXとポータブルNXのソフトは共通で、1本購入すれば両方で遊べる。もちろん、ターミナルNXの方ならより大きな画面で、よりキレイなグラフィックで楽しめる。なお、ターミナルNXは「こっちも買うとより良い体験ができる」というだけで、購入を必須としない立ち位置をイメージしている。

携帯機と据え置き機を合体させることで生まれる色々な利点

家でも外でも同じゲームが遊べる

1本ゲームを購入すれば、ポータブルNXでもターミナルNXでも普通に遊べる。外で手軽に遊びたいならポータブルNXで、家でガッツリと遊びたいならターミナルNXに接続すれば据置機の性能を活かしてより綺麗なグラフィックで楽しめる。

現在でもiOSでは、「iPhoneとiPadでセーブデータを同期して、外ではiPhone、家ではiPadで続きを遊ぶ」という遊び方ができるゲームもある。これと同じことがNXでも実現する、ということだ。

「誰がコントローラーを買うのか」問題が解決

ポータブルNXを一人一台買って、ターミナルNXを持っている人の家に集まればいいのだ。現在の3DSのように、「一人一台」という形で普及させれば、何の問題もない。

「観戦者」という概念が生まれる

ゲーム画面をテレビに映すことで、「プレイヤー以外の第三者にも伝わる」という利点が生まれる。

例えばWiiUの『マリオメーカー』 は、ゲームパッドだけで遊べるゲームだが、あえてテレビ画面にも同じ画面を表示している。製作している様を周りから見れるようにすることでそれを見た家族がマリオメーカーに興味を持ったり、それを起点としたコミュニケーションが発生したりする。また、単に子供が何をやっているのか把握できるというだけでも親御さんとしてはかなりの安心感だ。

もしもNXで『モンハン』を出すとしてならば。「ターミナルNXに接続するとテレビ画面にモンスターを中心とした引き気味の俯瞰映像が映し出される」としたらどうか。第三者はサッカー中継を見ているような間隔で見て楽しむことができ、場合によっては第三者の方が戦術に詳しくなる事もあるかもしれない。プレイヤー側からしても、自分以外のプレイヤーがどこにいて何をしているかをテレビ画面で把握できるようになるため、プレイがより便利に、より楽しくなるだろう。

協力型マルチプレイゲームでメニュー操作がやりやすくなる

例えば『星のカービィWii』。4人同時プレイが可能だが、技表を確認するためにゲーム全体を一時停止しなければならなかった。技表を確認するたびに他のプレイヤーをいちいち待たせることになっていた。NXならば手元に操作できる画面があるため、迷惑をかけずに技表を確認できるようになる。

また、『桃太郎電鉄』シリーズのようなゲームでも、自分の手番でないときに手元の画面で所持カードやマップの確認をできるようになれば、待ち時間が退屈にならないし、ゲーム進行も非常にスムーズになるだろう。 

それと、手元に自分専用の画面があるなら、そこでアイテム管理などができるため、『ガントレット』『ブレイズ&ブレイド』『聖剣伝説』『ファイナルファンタジークリスタルクロニクル』などのような、1つの画面を共有するタイプの協力型RPGも無理なく実現できるだろう。最近はこのようなタイプのゲームがめっきり減ったが、再び再燃することもありえそうだ。

(なお『ファイナルファンタジークリスタルクロニクル』が、GCとGBAを活用した「手元に画面がある協力プレイRPG」だったが、GBAの画面に何が表示されていたのかまったく記憶になく…)

手元に「自分だけが見れる画面」があることを活かしたゲームが作れる

GCとGBAを接続して遊ぶ『ゼルダの伝説 4つの剣+』では、皆が外のマップにいる最中、自分だけが家の中に入って遊ぶ(家の中のマップは手元のGBAに表示される)という遊びがあった。NXでも同様のことが可能だ。据え置き機で遊ぶ協力型ゲームは、「全員が同じ画面にいなければならない」という制約があったが、NXではあえて「皆と離れる」ことができる協力ゲームが作れるだろう。

また、手元の画面に「自分しか知らない情報」が表示されることで、NXならではのゲームが作れるだろう。例えばこんな推理ゲームはどうか。「密室殺人が行われた部屋。その現場検証に来た4人のプレイヤー。そのうち3人は本物の探偵だが、1人だけが探偵を装った真犯人。真犯人のプレイヤーは探偵達に気付かれないように現場を荒らして事件を迷宮入りに導け!」

マルチプレイへの参加が気軽にできるようになる

3DSでマルチプレイをする場合、誰かが部屋を立てて、そこに皆が参加してパーティを作る、という手順を踏む必要がある。「じゃあそろそろ俺抜けるわ」となった場合は、一旦部屋を解散して部屋を立て直す必要があったと認識している。

NXでは、ターミナルNXを「部屋」とし、そこに各プレイヤーが入室する形にすることで、一旦解散したりする手間なく、部屋を維持したままメンバーの増減ができるようになるだろうと思われる。(技術的な話は詳しくないので、間違ってたらゴメンナサイ)

スプラトゥーンでローカル対戦ができる

『スプラトゥーン』は実質的にオンライン専用ゲームで、ローカルでの対戦は強い制限があった。スプラトゥーンでなぜローカル対戦ができなかったかというと、単純に「WiiUゲームパッドが1つしか接続できないから」なのだろう。また、3DSに移植されないのは、インクの処理が重くスペック的に不足だからなのではないか、と推測している。

NXはゲームパッドと同等の機能を持つポータブルNXを複数台接続可能。ターミナルNXでインク処理の計算を行うことで、リア友とスプラトゥーンを一緒にプレイできる可能性が高い。 4人で集まって、タッグを組んで皆でワイワイ盛り上がりながら塗りまくる。最高のスプラトゥーン体験が、NXで。

あらゆるTCGやボードゲームを移植可能

個人的に最大のメリットと思っているのがこれだ。

このNXならば「テレビに盤面を表示し、手元のポータブルNXに自分の手札を表示する」ことで、各種トランプゲームや麻雀などはもちろん、『遊戯王』『マジックザギャザリング』系のTCGや、『カタン』『ドミニオン』などのドイツボードゲームも遊べるようになる。

じわじわ広まりつつあるボードゲーム。面白いゲームが多くプレイヤー人口が増えつつあるもののの、「ルールを教えられる人がいないと厳しい」「ルールを文字で説明されても良く分からない」「出したり片付けたりが大変」「コマを紛失したりする」「得点計算が面倒」「箱が大きくて収納が大変」「そもそも買える場所が少ない」「絶版問題」などなど、越えるべき数多くのハードルがある。NXならば、これら全てがまるっと解決するのだ。

ボードゲームは人とのコミュニケーションを生む。子供でも遊べるものから、大人が楽しめるボドゲも沢山ある。何より健康的なイメージがある。既に数多くのボードゲームが存在しており、その資産を思う存分に生かせる。ボドゲ移植専門のメーカーを立てることで任天堂社内のリソースを消費せずに弾数を増やせる、という点でも好ましい。

自分のセーブデータを持ち歩ける

皆で集まる際はポータブルNXを持ち寄る。つまりそれは、「セーブデータを持ち寄る」ということも意味する。皆で家に集まってNX版スプラトゥーンを遊ぼう、とした場合、特に深く考える必要なく、自分のキャラで、自分が育てたギアで参加ができるということだ。プレイで得たお金は自分の元に来るし、プレイ記録も自分の所に保存される。
今までのハードでは「メモリーカードとコントローラーを持って行って」だとか「ポケモンのカートリッジを別売のアダプタでコントローラーに接続して」「Amiiboに保存したデータを読み込ませて」などと、回りくどいことをやっていたが、そのような手間が不要になる。友達の家に行ってポータブルNXをターミナルNXに接続すれば、その瞬間に自分のキャラが画面に出現し、そのまま操作できるようになるのだ。

これにより、TCGのデッキを持ち寄って対戦したり、『カスタムロボ』や『アーマードコア』のようなカスタマイズ型のゲームも楽しめるだろう。『パネキット』『カルネージハート』みたいな、クリエイト系のゲームもより流行るかもしれない。

みんなでマリオメーカー

それぞれが思い思いのステージを持ち寄って結合させる。あるいは皆で同時に作る。マリオメーカー以外の製作系ソフトでもアリだ。「私が地形を作るから君は敵を配置して!」「君が絵を描いたらそれを僕がプログラミングして動かすよ!」といったように、役割分担をしつつクリエイトを楽しめる。

コントローラーを持ってない人は、後ろからテレビ画面を見て状況を把握、指示出しができる。つまり「監督」役ができる。

「顔を付き合わせて遊ぶ」タイプのゲームが増える

最近はネットワークゲームが多く、顔も性別も知らないような相手と文字だけでやりとりするようなモノも多い。手軽にプレイ相手が見つかるため便利ではあるが、コミュニケーションの齟齬が発生しやすく、一方的に暴言を吐いたりなど決して幸せとは言えない状況だ。

やはり最上のコミュニケーションは「直接顔を付き合わせる」ことだ。声や表情、仕草なども含めた情報量の多いコミュニケーションの方が、感情や考えを伝えやすく、より楽しいはずだ。自分の一言によって相手が機嫌を損ねたかどうか、顔を見れば分かるだろう。喧嘩をしてとっくみあいもできるし、仲直りの握手もできる。より濃い、より深いコミュニケーションができる。そういう場はこの現代、とても貴重だと思う。

NXはそんな、「友人と直接会って遊ぶ」タイプのゲームが作りやすくなっている。家族間の、友人とのコミュニケーションをより濃密にするツールとして、NXが役に立つのだ。

そしてさらなる妄想

店舗やイベントに据え置き側のハードを用意してその場で対戦したりできる。3DSは「誰かがホストになって、誰かが入る」という感じで顔を付き合わせて作る必要があった。知らない人とそれをやるのは難しい。NXなら常に開かれている端末がホストの役割をしてくれるので気軽に参加できる。直接相手と面と向かわなくていいので入りやすい。途中参加が可能。
元祖どうぶつの森のコンセプトの巨大版。町ぐるみで村を作る、という遊びもできるようになるかもしれない。また、ターミナルNXの画面を観戦できるので、そこに遊びに来たお客も楽しめる。見て楽しむゲームとしてNXを持っていない人でも楽しめるようになる。
集客効果。そこでAmiiboやAmiiboカード買ったり、任天堂のIPを活用したお菓子を買ったり。据置機を買うお金がないキッズはそういう場所に遊びに行く。外に出る。健康的。イメージアップ。

価格はたぶんなんとかなる

コントローラーを人数分揃える必要がない(皆が1つずつ持ってるから) 据え置き端末は必須ではない(コントローラーだけを買えば良いから)欲しかったら買えばいいし、持っている友達の家に遊びに行く理由にもなる。同時発売すると割高感はあるが、先にコントローラーだけを発売して、のちにターミナル発売、という流れで分割で買う形にすれば大丈夫かもしれない。
WiiU本体は30000円(うち、タブコン14000円、本体16000円) New3DSは16000円。
このNXも、32000円くらいでワンセット揃えられる価格にできそうな気がする。

以上。でも間違ってるねこれ

今のスマホの性能を考えたら、携帯機でWiiUレベルの性能を出すことも可能だろうし、それを考えたらわざわざ据置機と携帯機両方を用意する必要はないだろう。「携帯機として出して、家でテレビに繋いで遊べる」という方式の方が色々とスマートだ。噂になっている「左右からコントローラーをガッチャンコする」という方式が個人的にはアタリだと思っている。

さあ、あと20分で発表だ。

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